相対的価値観と絶対的価値観

モノの見方には相対的価値観と絶対的価値観がある。

例えば、森の中で迷ったとしよう。
もう直ぐ日も沈むので、早く森から出たい。

そんな時、
あっちの方に道らしきものがある。だからそっちに進もうというのが相対的な価値観。
あっちが出口だから、そっちに進もうが絶対的な価値観。

絶対的な価値観というのは、神様の視点。
相対的な価値観というのは、現状比較の視点。

絶対的な価値観が正しいのに対して、
相対的な価値観、つまり、あっちが道っぽいから、そっちに進むというのは
正しいかどうかは、結果が出るまでは分からない。

「より良くしましたー」というのは相対的価値観。
たとえば、「より環境に優しくなりましたー」といううたい文句があったとしよう。
これは実は良いか悪いかは分からないのである。
もっと具体的に例を挙げると、
パソコンをつかって、紙の使用量が減った。
でも、パソコンの電気を補うために、紙の使用量以上に火力発電の為に
より木の伐採が進んだ。って事も有り得るのだ。


絶対的な価値観を得るためには
可能な限り大きな視野で物事を把握する必要がある。
これは、如何に自分が知らないかを知る事とほぼ同一である。