愛犬が永眠した。

15年間。
初めて会ったとき、小さい子犬だった。
つけた名前はちび。
その後、大きくなっても名前のとおり中型犬の小さい感じだった。
散歩中、鎖をはずして
勝手にさせておいて
木の上に僕が上って隠れたりすると、
叫ぶわ、走り回るわ、必死になって探してた。
とにかくさびしがりやで、勝気で、強がりで。


僕が家に戻るのを待っていてくれたんだろうか?


死と生は等しくイコールで生の先に死がある。
それは川の流れのように上流から下流に水が流れるような
もので止められるものでもなく必然的な自然の摂理だ。
生きている間に記憶を作り
死んでそれが人の心に永遠になる。

それが僕の死生観だ。
そのことをいつも心のどこかにおいて
生きているつもりではある。
ただ、それが、とても愛している存在だとやっぱり悲しいね。
彼女がただ、先に還っただけだとしても。